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New 3DS LLサイズの次世代超小型PC「GPD WIN 2」が発表に。大幅なスペックアップと操作性の改良で実用性にも期待
 
2016年に登場し,話題を呼んだ超小型ゲーマー向けノートPC「GPD WIN」を手がけるShenzhen GPD Technology(以下,GPD)が,次世代の超小型ゲーマー向けノートPC「GPD WIN 2」を開発中であることを明らかにした。Newニンテンドー3DS LL(以下,3DS LL)並みと言われた本体サイズは,ほぼそのままに,Kaby Lake世代のノートPC向けCPU「Core m3-7Y30」を搭載して,大幅な性能向上を実現したのが特徴だ。

製品版の価格や発売時期は未公表だが,GPDによると,2018年1月15日にクラウドファンディングサービスの「Indiegogo」にて,GPD WIN 2のキャンペーンを開始するとのことなので,価格についてもそこで明らかになるかもしれない。

GPD WIN 2。デザインも洗練された印象だ。なお,本稿で掲載している画像は,動画を除いてすべてCGと思われる

初代のGPD WINについては,徳岡正肇氏による詳しいレビュー記事が掲載済みなので,未見の人は,まずそちらを読んでもらうとして,GPDが公開した写真や動画から,GPD WIN 2での変更点を見ていこう。

3DS LLに似たイメージのボディに,液晶パネルとキーボード,ゲームパッド機能を搭載するといった基本となる要素は,GPD WIN 2でも変わっていない。ただ,GPD WINでの知見を反映したのか,細かい部分でたくさんの変更点があるようだ。

たとえば液晶パネルだが,GPD WINの5.5インチサイズよりも,若干大きい6インチサイズに変更となり,写真でも額縁部分が狭くなっているのが分かる。なお,解像度は1280×720ドットで,ここはGPD WINと変わらない。

GPD WINシリーズの特徴であるゲームパッド部分の画像。背面には,[L1/R1][L2/R2]ボタンに加えて[L3/R3]ボタンもある点に注目してほしい

ボディの奥側にあるゲームパッド部分は,左右のアナログスティックが本体の外側寄りに,D-Padや[A/B/X/Y]ボタンが内側寄りという配置になった。GPD WINでは,アナログスティックが内側にあったのだが,外側にあるほうが,スティックの操作時にボタンを誤爆しにくいのかもしれない。

ちなみに,徳岡氏がGPD WINで「もう少し凹みを深くできたら」と述べていたアナログスティック部分の凹みは,GPD WIN 2の写真を見る限り,深くなっているようである。アナログスティック自体の操作性も改善が期待できそうだ。

GPD WIN 2のキーボード面側(左)と底面側(右)。ボディ手前にキーボード,奥側にゲームパッドという基本レイアウトは変わらないが,アナログスティックの位置が外側に移動した。底面側には小さな冷却ファンが見えるほか,「SSD M.2 2242」と書かれたフタがある。ユーザーによるSSDの交換も可能であるらしい

キーボード部分のレイアウトも目につく変更がある。

GPD WINでは,メインキー右側に音量調整キーや[L3/R3]ボタン代わりのキーといった機能キーが縦に2列並んでいたため,結果としてメインキーが狭くなってしまっていた。徳岡氏もこの点について,「とてもタッチタイプできるようなシロモノではない」と評していたほどだ。

それがGPD WIN 2では,機能キー部分がなくなり,横幅一杯にメインキーが広がるという,ごくオーソドックスなノートPC的レイアウトになった。また,GPD WINではメインキーが縦5列しかなく,[1]キーから[=]キーに[F1]~[F12]キーの機能が割り振られていたが,GPD WIN 2のキーボードは縦6列になり,[F1]~[F6]キーが独立したものとなったのもポイントだろう。

こうしたレイアウトの変更により,キーの押しやすさも多少は改善されたのではないだろうか。

キーボード部分を拡大してみたところ。メインキー右側の機能キーが廃止され,メインキー部分の各キーは,若干横幅が広くなった。また,縦6列キーボードとなり,最上段に[F1]~[F6]キーや音量調整キー,「Xbox」ボタンが並んでいるのもポイントだ。なお,[F7]~[F12]キーは,[F1]~[F6]キーに割り当てられている

スペック面も見ていこう。まずCPUは,冒頭で述べたとおりのCore m3-7Y30となり,「Atom x7-Z8700」を採用していたGPD WINと比べて,大幅なパワーアップが期待できそうだ。メインメモリは容量8GBのLPDDR3メモリで,容量4GBのGPD WINから倍増。ストレージも,GPD WINが低速なeMMCタイプで容量64GBだったのに対して,GPD WIN 2ではSerial ATA 6Gbps接続で容量128GBのSSDに変更されており,体感速度の向上が期待できるだろう。

GPDでは,GPD WIN 2の試作機でゲームをプレイする動画を公開しており,「Grand Theft Auto V」(以下,GTAV)や「ベヨネッタ」,「Need for Speed: Rivals」(以下,NfS Rivals)といったゲームの動作状況が確認できる。それを見た限りでは,GTAVとベヨネッタは,おおむね快適に動いているが,NfS Rivalsは,エフェクト類を最低にしてもプレイには厳しい程度のフレームレートしか出ない,といった様子であった。一見の価値はある動画なので,ぜひ見てほしい。

なお,GPDが公表した資料によると,GTAVは平均38fps,「League of Legends」は平均54fps,戦闘時で48fps,「The Elder Scrolls V: Skyrim」は平均53fps程度で動作したそうだ。

GPD WIN 2の公称本体サイズは,162(W)×99(D)×25(H)mm(折りたたみ時)で,GPD WINの実測サイズである約157(W)×98(D)×25(H)mmと比べて,わずかに大きくなった程度である。ただ,公称本体重量は約460gと,GPD WINの実測値である約369.5gよりも100gほど重くなった。

重量が重くなったのは,内蔵するバッテリーが4900mAh×2と,GPD WINの6700mAhよりも大容量となったことが関係あるのかもしれない。

いずれにせよ,GPD WIN 2のスペック面における向上は明らかであるし,使い勝手面での不満も,かなり解消されているように見える。初代GPD WINをスペック面で見送った人にも,かなり魅力的に見えるのではないだろうか。
興味のある人は,クラウドファンディングキャンペーンが始まったら,忘れずにチェックすることをお勧めする。

●GPD WIN 2の主なスペック
  • CPU:Core m3-7Y30(2C4T,定格1GHz,最大2.6GHz,L3キャッシュ容量4MB)
  • メインメモリ:PC3-15000 LPDDR3 SDRAM 8GB
  • グラフィックス:HD Graphics 615(実行ユニット数未公開,定格300MHz,最大900MHz)
  • ストレージ:SSD(Serial ATA 6Gbps接続,容量128GB)+microSD(最大容量未公開)
  • パネル:6インチ,解像度1280×720ドット,10点タッチ対応
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac,Bluetooth 4.2
  • 有線LAN:なし
  • 外部インタフェース:USB 3.0 Type-C×1,USB 3.0 Type-A×1,Micro HDMI×1,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子×1
  • スピーカー:内蔵2chステレオ
  • マイク:内蔵
  • カメラ:未公開
  • バッテリー容量:4900mAh×2
  • ACアダプター:出力5V 2.5A
  • 公称サイズ:162(W)×99(D)×25(H)mm
  • 重量:約460g
  • OS:64bit版Windows 10 Home
  • 価格:未公開
  • 保証期間:1年間


 
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